2015年12月9日水曜日

Tech Garden Salon「まちづくりと景観」を開催しました

 「テクノロジーをアートやカルチャーのように楽しむ」をコンセプトに、鹿児島県支部が昨年度より開催している一般を対象とした講演会「テック・ガーデン・サロン」。

第2回目となる今年度は、2015年12月5日鹿児島市マルヤガーデンズにて鹿児島大学名誉教授井上佳朗氏(S50社開)より「まちづくりと景観:心地よい景観とともに暮らす」をテーマに開催しました。

講演では、景観が人の心理に及ぼす影響について様々な面から解説。環境と人間の絆やアイデンティティの源泉、自己の再認識の契機としての「風景」の重要性について多くの事例で説明されました。

また、日本の風景学の第一人者である中村良夫を始めとし、奥野健男、岩田慶治など東工大で教鞭を執った方々の「原風景」に関する考察が紹介され、東工大と風景学の意外な繋がりの発見もありました。

現在井上氏は鹿児島市景観審議会の会長も務めており、その立場から鹿児島市景観まちづくり賞を授与した優れた景観・建築の事例紹介も行うなど、内容豊富な講演でした。

開演前にはフリードリンクを振る舞い、一般37名、会員8名の参加により文字通りサロン的な雰囲気での開催となりました。本部からは井口政明理事(S44化工)が駆けつけ、ご自身にとっての原風景と現在お住まいの兵庫県の風景に触れた来賓挨拶をいただきました。講演終了後の懇談会でも、なごやかな雰囲気で風景について話が弾みました。

窪 壮一朗(H17数)